「谷川岳トレッキングと長岡花火大会」のはずだったのに……。
8月2日から3日にかけて、わかやなぎスポーツクラブ主催の「谷川岳トレッキングと長岡花火大会」にサポートを兼ねて参加してきた。
一昨年は岩手県久慈市、昨年は青森県八戸市の種差海岸と、わかやなぎスポーツクラブの夏の恒例行事となりつつある、一泊バスツアーのノルディックウォーキングのイベントだが、今年は一日目に長岡の花火大会を見て、二日目に谷川岳に登るという、弾丸トレッキングツアーになった。
8月2日に若柳総合支所を出発し、一路バスで新潟県弥彦村を目指す。花火大会の前に、御遷座100年を迎えたばかりの弥彦神社へお参りするためだ。
弥彦神社の一の鳥居。実はこの鳥居、宙に浮いているんです。
親柱を両脇の稚児柱で支えていて、親柱は基礎から約6cm浮いた状態にあります。
その昔、佐渡の沖合を航行中に嵐にあった津軽のお殿様が、鳥居を奉納するから助けてほしいと、弥彦山に祈って助かったお礼に立てたそうで、船が沈まないように浮いているらしい。
拝殿へ向かう参道
手水舎
手水舎脇の木がいい具合に苔むしてる
拝殿前の門の前に立つ狛犬。胸には光輝くアクセサリーが。
拝殿
火の玉石。「重い軽いの石」とも呼ばれ、願い事をしながら持ち上げて、軽いと感じたら願いは成就し、重いと感じたら成就しない。
先の津軽のお殿様が、鳥居を建てるのをすっかり忘れていたら、津軽の城中で二つの火の玉石が飛びまわるという怪異が発生して、慌てて鳥居を建てて、その石も一緒に納めたと言われている。
ツアーの参加者もそれぞれの願い事をしながら石を持ちあげていた。
「世界が平和になりますように」
本社に参拝した後、弥彦さんの頂上までウォーキングするはずだったが、気温が高く熱中症の恐れがあったため、バスで頂上へ向かう事に。
弥彦山頂上駐車場脇に立つパノラマタワー。回転しながらゆっくり上昇して景色を楽しめるらしい。
弥彦山頂からの眺め
弥彦山を17時前に出発し、長岡花火大会の会場に向かった。約2時間かかってようやく長岡市陸上競技場に到着し、駐車場から歩いてすぐの団体用のイス席に向かった。
遠くに積乱雲が見えて、ちょっと不安になった。
19時20分ごろからいよいよ打ちあげ開始。大きな花火が上がるたび、みんな歓声を上げていた。
花火はまだまだ続きそうだったが、宿泊先の水上温泉まで移動しなくてはいけないので、名残を惜しみつつ21時前には会場を後にした。会場周辺の渋滞を抜け出すのに時間がかかり、およそ7㎞離れたスマートICまで着くのに1時間かかり、水上温泉の宿に到着したのは午前0時を過ぎていた。
本来、宿の温泉の入浴時間は午前0時までだったが、30分だけ延長してもらえることになり、チェックイン後すぐに入浴して、翌日に備えて早々に床に就いた。
8月3日は、今回のツアーのもう一つのクライマックスである谷川岳トレッキングのはずでした。
今回は、谷川岳ロープウェイで天神平まで行き、そこから山頂を目指すグループと、天神平付近付近を散策するグループに分かれて行動することになっていた。
しかし、実は谷川岳ロープウェイは7月20日の集中豪雨により、ロープウェイ設備の一部が被害を受けた。7月中に復旧する見込みだったが、8月2日に確認したところまだ復旧していないとのことだった。
8月3日中に若柳まで戻らなくては行けないので、別のルートで登るという選択肢はないことから、予定を大幅に変更して、那須岳に登ることになったというわけだ。
8時半頃、宿を出発し、宿の近くのドライブインで注文してあった弁当を受け取ったあと、那須岳を目指し、関越⇒北関⇒東北道とバスはひた走った。受け取った弁当をバスの中で食べ、那須岳ロープウェイの山麓駅に13時前に着いた。
ロープウェイで山頂駅まで登り、山頂の茶臼岳を目指して登り始めた。
午前中は天気が良かったが、登り始めたら段々曇ってきて、駅のスピーカーから天候が下り坂であることが、何度もアナウンスされていた。
隣の朝日岳に陽がさしていた。
山頂が見えてきた。
谷川岳に登るはずだったのに、なぜか茶臼岳に……。
15時ごろ下山して、駐車場でクールダウンをした。帰りに那須温泉「鹿の湯」に入り汗を流して、帰路に就いた。
若柳に着いたのは当初の予定より約1時間おくれの21時頃だった。