猪苗代湖のしぶき氷2013
前日の作業中に、1月20日の日曜日は現場が休みであることを知らされた。日帰りで自宅に帰るのも勿体ないので、妻と郡山駅で待ち合わせて、猪苗代湖のしぶき氷を見に行った。
しぶき氷は強い北西風によって吹き上げられた水滴(しぶき)が湖畔の樹木等に付着して凍結してできる氷のオブジェである。2年前の6月に喜多方建設事務所主催の「猪苗代湖 氷の世界」というテーマの講演会で、凍らない湖と考えられていた猪苗代湖でしぶき氷という現象を発見し、世間に紹介した小荒井実氏の講演を聴いて以来、実際に見に行く機会をうかがっていた。今回、唐突にその機会に恵まれ、期待に胸を膨らませて猪苗代湖に向かった。
しぶき氷が認められるのは猪苗代湖東岸の天神浜付近である。10時30分ごろ天神浜の駐車場に到着し、Keenのブーツに履き替え、合羽を着て歩き出した。
天神浜に到着したころは風は強かったが天気は良く、湖畔から磐梯山が綺麗に見えていた。約2時間経って帰るころには磐梯山は雲に覆われて見えなくなっていた。
今回、妻がPENTAX Q10という新しいミラーレス一眼を買ったこともあるので、BS5chの「Hello! フォトラバーズ ミル・トル・アルク」をまねて、最初の一枚はお互いを撮るフォトラバーズごっこをしてから、しぶき氷の撮影をスタートした。
凍結した風紋
天神浜から磐梯山を望む
磐梯山の手前に映っているのは氷丘脈である。
氷丘脈
氷丘脈は湖に張った氷が波浪に打ち砕かれ、強風で打ち上げられ、山脈のように連なっている氷の丘である。
氷丘脈と磐梯山
樹木に付着したしぶき氷
モスラ?
ジュディ・オング?
しぶき氷と磐梯山
しぶき氷の干物?
様々なしぶき氷
撮影中には、強風で砕けた波しぶきを何度も浴びた。合羽を着ていてよかった。
レンズに付着した水滴がフィルターのような効果を演出している
松の木も見事な氷のオブジェと化していた
私も妻も初めて目にする氷のオブジェ群に圧倒され、夢中でシャッターを押していたら、あっという間に2時間が過ぎていた。蔵王の樹氷とは趣を異にする氷のオブジェを満喫し、ふと磐梯山に目をやると、午前中は綺麗に見えていた磐梯山は厚い雲に覆われてふもとしか見えていなかった。
猪苗代湖のしぶき氷は2月まで楽しめるそうだが、駐車場からしぶき氷までは、踏みしめられてはいるが、雪道を歩いていくので長靴やブーツなどを履き、強風や波しぶき対策で合羽を着ていくことをお奨めします。
国道49号線から猪苗代湖方面を望む。白く光っているのが水面。