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木婚旅行~屋久島に行ってきました~(1)

2008年の5月2日に入籍し、同5月4日に多賀城市の陸奥総社宮で家族だけで結婚式を挙げました。25年目の結婚記念日を銀婚式、50年目を金婚式と言いますが、実は1年目は紙婚式、2年目は藁(あるいは綿)婚式と名前が付いています。段々と硬くて価値のあるものになっていくそうですが、中にはゴム婚式(8年目)なんてのもあります。我が家では1年目は紙婚旅行、2年目は藁婚旅行と銘打って毎年GWに旅行していました。

2011年、3年目の革婚旅行に屋久島へ行こうと決め2月から準備を始めました。仙台から伊丹経由で屋久島空港までのチケット、宿やレンタカーの予約を一通り終え、後は持って行くものを当日までに準備すれば良いという状態で3月11日を迎えました。

 

あの震災の日、私も妻もそれぞれの職場で強烈な揺れを体験しました。私は福島市の職場から帰ることが出来ず、やむを得ず避難所に一泊しました。たまたま避難所で一緒だった人が仙台市内の同じ宮城野区内の人で、迎えに来た家族の車に便乗させてもらえることになり、翌日には自宅に帰ることができました。しかし、2日後には車に布団を積んで福島にとんぼ返りし、その後は4月上旬まで会社に泊まり込みでした。妻も職場が避難所になったことから、3月中は帰れない日が続きました。

 

自宅はライフラインがすべて止まり、ガスの復旧が一番遅く4月中旬までかかりました。津波の被害に遭った仙台空港も4月上旬には臨時便の運航が再開しましたが、定期便の運航再開にはしばらく時間がかかりそうでした。また、山元町の親戚の家も津波の被害を受け、幸い全員命は無事でしたが、自宅は壊滅してしまいました。そんな状況下でとても屋久島へ行く気にはなれず、旅行を断念して全ての予約をキャンセルしました。そして、いつか必ず屋久島に行こう、と心に決めました。

 

今年の1月、Facebookの「いいね!登山・トレッキング Like! Trekking」のページから「屋久島 宮之浦岳縄文杉・白谷雲水峡縦走4日間」のツアーを見つけました。以前計画していたのは、一日目は縄文杉まで往復、二日目は白谷雲水峡往復、3日目は島内観光というプランでしたが、宮之浦岳に登るということは全然考えていませんでした。今回のツアーでは、宮之浦岳に登頂後山小屋に一泊し、翌朝、ふもとからの登山者がまだ到着していない時間に縄文杉を見るプランになっていて、自分たちで計画していたよりも料金がリーズナブルな点など、とても魅力的に感じました。また、5年目の結婚記念日は「木」婚式といいますが、木婚旅行に縄文杉を見に行くというのも巡りあわせとして面白いと思い、ツアーへの参加を決めたのです。

 

つづく(長くなりそうだな……。)