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木婚旅行~屋久島に行ってきました~(5)

5月4日

この日は半日島内観光して、高速船で屋久島を離れることになっていた。前の2日間とは違って、朝も少しゆっくりできると思っていたが、朝食は本館で6時30分からなので、6時20分までに身支度を終えて集合、という指示だった。逆算すると5時30分には起きなくてはいけない。

朝起きて、洗面所に行こうとして廊下に出て窓の外を見たら、丁度太陽が昇って来るところだった。屋久島での日の出を最後の日にようやく拝むことができた。

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食事を終え、7時過ぎに2号館に戻り、迎えにきたバスに乗って島内観光に出発した。

最初のポイントは千尋(せんぴろ)の滝だ。バスを降りて滝まで10分位歩いた。有名な観光地なので、滝の手前に土産物屋もあった。

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千尋の滝。違う時間に撮ったら空がもっときれいだったかも。

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土産物屋の裏に咲いていたヤクシマアジサイ。屋久島の固有種である。

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千尋の滝の次は平内海中温泉を見に行った。平内海中温泉は海岸にある温泉で潮が引いている時だけ入浴できる。脱衣所も柵もないフルオープンで野趣あふれる露天風呂だ。温泉の入口には料金箱が置いてあり、入浴する人は100円を入れる。入り口から温泉までは100mぐらい離れていて、行った時は3・4人の入浴客がいた。入口の近くに、入浴客がいるときは写真撮影禁止、と書いてあったので、温泉の入った海岸の風景を撮りたかったがあきらめた。

 平内海中温泉の次は大川(おおこ)の滝に向かった。ここは滝のそばに近く寄れる大迫力の滝だった。逆光気味だったのがちょっと残念。違う時間に違う光で撮ってみたい。水はとてもきれいだった。

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大川の滝の次は世界遺産の地域を通過する西部林道を通って、島の西縁を北上した。西部林道は、大型のバスだと乗用車とすれ違えないくらい狭い。

バスの窓から海を望む

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林道にはヤクザルやヤクジカが頻繁に出没する。初めはその都度バスを停めてくれた運転手も、段々見慣れてこちらの反応が薄くなってくると、サルやシカがいてもスルーするようになった。

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世界遺産地域を抜けると屋久島灯台が見えてきた。

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しばらくすると永田のいなか浜に着いた。

いなか浜はウミガメが産卵する浜として有名で、丁度産卵の時期に入ったばかりだった。しかし産卵するのは夜で、しかも産卵時期に入ると保護のため夜間は立ち入り禁止になる。ウミガメの産卵を見たい場合は観察会に参加しなければ見られないようになっているので、残念ながらウミガメの姿は見られなかったが、いなか浜の綺麗な海を堪能した。

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いなか浜の駐車場のベンチには、観光客が作ったのか、亀の形に石を並べてあった。ツアー参加者のN嬢が作った亀をパチリ!。

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屋久島をおよそ半周した島内観光はここで終わり、昼食会場の屋久島グリーンホテルへ向けて、島をさらに半周して戻った。途中、疲れや寝不足のためか寝ている参加者が多く、車内はとても静かだった。

屋久島の名物の一つに飛魚がある。一日目の宿での食事の時に、参加者の一人が飛魚の唐揚げが食べたいが、旅行中に食べる機会があるかと添乗員さんに尋ねた。下山した後の宿の食事は焼き肉ときまっていたし、登山中はそんなものを食べられるわけはない。最終日の昼食もホテルでなんとか定食なので食べる機会はないという返答だった。

ホテルについて昼食会場のレストランに通されて、テーブルを見るとそこにはナント飛魚の唐揚げが鎮座していた。我々があまりに残念そうにしていたので、添乗員さんが交渉して変更してくれたようだ。

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ホテルの板前が唐揚げは骨まで食べられるが、頭など一部堅いところもあるので気をつけてくださいと説明してくれた。

誰かが、羽がおいしいらしい、と言うので、まず羽をむしって食べた。カリカリしておいしかった。ちょっと骨が堅いところもあったが、頭まで残さず全部食べた。

昼食が終わると近くのお土産屋に寄り、その後帰りの高速船乗り場がある安房港へ向かった。

ホテルと港で買ったバッジ。自分の記念として買ったのはこれらのバッジとTシャツだけ。なんか山のバッジのコレクターになりそうな気がする。

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帰りの高速船はロケットでなはく、トッピーだった。ロケットとトッピーは以前は違う会社だったらしいが、今は一つになったと、誰かが言っていた。

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13時30分頃に安房港を出発し、鹿児島港に15時30分頃着いた。

実は前日の夕食の時に、我々参加者がもう一つわがままを言っていた。曰く、「シロクマが食べたい」。

シロクマは練乳がかかったかき氷にフルーツが乗ったもので、最近ではコンビニなどでも買えることもあるが、鹿児島は「シロクマ」の本場なので食べたいとみんなが言いだした。実は初日の鹿児島港で、隣接するドルフィンポートという商業施設でシロクマを買った参加者がいたので、帰りに寄れないだろうかと話になったのだ。その時は、添乗員さんは寄ると明言はしなかったが、参加者は期待に胸を膨らませていた。

鹿児島港に降り立った参加者は、このまま目の前のドルフィンポートに向かうのかと期待していたが、止まっているバスの方へ案内されるまま着いていき、そのままバスに乗り込んだ。そして、観光客で賑わうドルフィンポートを横目に見ながらバスは走りだした。「シロクマ」はやはり無理だったかと、参加者の中に困惑と諦めムードが漂い始めた矢先、バスがドルフィンポートの駐車場へ入って行った。参加者の表情が明るくなり、目が輝きだすと、添乗員さんがシロクマタイムにしますと言った。車内で歓声があがり、初日に買ったという参加者の案内で、みんながシロクマ売場へと駆け出した。

これがシロクマだ!ジェラート屋さんで売っていたということもあり、氷の下にはバニラのジェラートが隠れているなんとも贅沢な一品。これを食べている参加者も満面の笑顔を浮かべていた。飛魚の唐揚げやシロクマなど、参加者のわがままをきちんと叶えてくれた添乗員さんに感謝します。

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シロクマタイムの後は、バスは鹿児島空港へ向けて走りだした。17時50分頃空港に到着し、18時20分の再集合までに、お土産を買ったり軽食を食べたりした。

保安検査を終えて、出発ロビーで待っている時に参加者の一人が、「山に登るっていいね!普通の旅行のツアーに参加しても、他の参加者とこんな風に仲良くなることはない。」と言っていた。まわりのみんなも、うんうんとうなずき、同じ思いを抱いたようだ。

少し早く出発する伊丹便に乗る3人が先に搭乗した。みんな別れを惜しみながら握手して見送った。間もなく羽田便の搭乗も始まり、残りの参加者も搭乗した。

19時5分頃、鹿児島空港を出発し、羽田空港へは20時40分頃到着した。各自の荷物が出てくるまでの間、それぞれに別れを惜しんだ。荷物を受け取るとお互いに握手して、それぞれの帰路に着いた。

私達は、東京にもう一泊する予定で空港近くのホテルを予約していたので、ホテルの送迎バスに乗ってホテルへ向かった。

 

実はまだつづくのです。