ノルディック De 歩こう!! c.w. STUDIO LightPix

ノルディックウォーキングと写真などについて

七夕大山登山

2013年7月7日の七夕の日、七夕とは何の関係もなく大山に登りました。

先週は借りた車を返す時間の関係で登る時間がなかったため、下見を兼ねたドライブに終始してしまった。今日は特に時間の制約がなかったため、天気に不安を抱きながら大山に向かった。

ルートは往路(赤)が大山自然歴史館からスタートして夏山登山道を登り、復路(緑)は五合目のちょっと上にある行者別れから分岐する行者登山道を下ってきた。

f:id:akya_lightpix:20130707212032j:plain

 

大山では「一木一石運動」というのが行われている。大山の山頂に緑を取り戻すために、麓から一人一個ずつ石を持って上がることをお願いしている。自分もとりあえず石置場から手ごろな大きさの石を一個拾い、ザックにしまって登った。

 

夏山登山道登山口

f:id:akya_lightpix:20130707100332j:plain

 

お地蔵様がお出迎え

f:id:akya_lightpix:20130707100558j:plain

 

 

大山はあじさいが見ごろを迎え、登山道に沿ってあちこちに咲いている。

f:id:akya_lightpix:20130707101240j:plain

 

夏山登山道は八合目付近まで丸太を使って階段が作られている。登り始めは傾斜が緩く、段差が小さいのであまり気にならないが、段々傾斜がきつくなると一段の段差も大きくなり、結構登りにくい。

f:id:akya_lightpix:20130707104528j:plain

 

六合目の祠。かつて避難小屋があったらしい。

f:id:akya_lightpix:20130707111349j:plain

 

大山北壁の眺め。頂上付近は厚いガスに覆われていた。

f:id:akya_lightpix:20130707115120j:plain

 

八合目付近から北西方の日本海を望む。奥に見える小さい山は孝霊山、弧を描いている海岸線が米子市の弓ヶ浜である。

f:id:akya_lightpix:20130707115924j:plain

f:id:akya_lightpix:20130707115938j:plain

 

八合目を過ぎたあたりでガスが濃くなってきた。とりあえず合羽の上着だけを着て歩いていたら、階段が山頂を周回する木道に変わった。木道を歩いて九合目あたりに差し掛かると横殴りの雨になり、慌てて合羽のパンツを履いた。雷も近くで鳴っていて、ドキドキしながら山頂目指して歩いた。

 

大山山頂。ここが山頂だと思って、持って行った石を置いてきた。今思えば大山の山頂は弥山(みせん)といい三角点があるはず。でもこの石には弥山とは書いてないし、三角点の標高(1709.4m)とも違う。もしかしたらもう少し先に弥山の三角点があったのかも。天候が悪くて、とにかく着いた、という気持ちで落ち着いて確認しなかったのが敗因か? 機会があったら確認に行こう。

f:id:akya_lightpix:20130707123953j:plain

三角点のある弥山は1709.4mだが、中国地方最高峰は弥山から約500から600mほど東側にある剣ヶ峰(1729m)である。時間に余裕があれば剣ヶ峰まで足を延ばしたいと思っていたが、2000年の鳥取西部地震によって尾根沿いの登山道が崩れて、剣ヶ峰を経て象ヶ鼻への縦走路が通行止めになっているらしい。残念である。

山頂には大山頂上避難小屋という山小屋がある。軽食や飲み物が買える売店もあるが、冬は無人の小屋らしい。昼食を食べるために避難小屋にはいると、中は雨を避けて食事をする登山客で溢れていた。何とかスペースを確保し、荷物を降ろして昼食を食べた。昼食には東北のコンビニではあまりみない山賊おにぎりを持って行った。山賊おにぎりは普通のおにぎりよりもやや大きく、2~3種類の具が入っている。食べながら味が変わったり、混ざり合ったりして結構うまい。写真を撮るのも忘れて、あっという間に食べてしまった。

 

早々に食事を済ませ、混んでいる山小屋を出て下山した。

九合目を過ぎたあたりで急にガスが晴れて、周囲が明るくなった。進行方向の尾根を見ると強い風であおられたガスが尾根の右側にたなびいている。奥の孝霊山でも同じようにガスがたなびき、その先には弓ヶ浜が見えた。きっとこの景色は、登れば誰でも見られる景色ではなく、このタイミングに立ち会えた人だけが見られる一期一会の景色だろう。この日一番の絶景だったと思う。

f:id:akya_lightpix:20130707131044j:plain

 

五合目の少し上にある行者別れから行者登山道に入った。元谷小屋のある谷まで降りて山頂を振り返ると、大山北壁のパノラマが広がっていた。相変わらずガスがかかっていたが……。

f:id:akya_lightpix:20130707141330j:plain

 

谷を横断して、谷に沿って大山神社や大山寺のそばを通る登山道を下り、大山自然歴史館まで戻った。