三瓶山・出雲大社・嫁ヶ島
7月21日の日曜日は現場が休みだったので、島根に出張で来ているのに鳥取の大山にばかり登るのはどうかと思い、島根県を代表する三瓶(さんべ)山に登った。
三瓶山はいわゆる百名山には入ってないため、島根県外の人にはあまりなじみがない山かもしれない。三瓶山は石見国と出雲国の国境に位置し、「出雲国風土記」の「国引き神話」の中で、国を引き寄せた綱を留めた杭の一つの「佐比売山」が今の三瓶山を指しているらしい。ちなみにもう一方の杭の「火神岳」は鳥取の大山を指しており、三瓶山は大山と並んで山陰を象徴する山らしい。こりゃ登らずには帰れないよね。
三瓶山は中国地方で一番若い(新しい)活火山で、火口湖である室の内池の周りに男三瓶(おさんべ)、女三瓶(めさんべ)、子三瓶および孫三瓶などの峰が、環状に配列している。
ルートは姫逃池コースの登山口を出発し、男三瓶、子三瓶、孫三瓶、大平山を経て女三瓶へと縦走して下山する9.63㎞(Ambit測定)、休憩含めて約5時間40分の山行だった。
スタート地点の登山口
熊に注意の看板があった。ラジオも鈴も持っていなかったので、少々不安を抱きながらスタートした。
ホタルブクロ? 少しちがうような。
登り始めて約1時間20分で、男三瓶山頂到着。山頂は晴れていたが、周辺は雲がかかり、あまり眺望はよくなかった。
三瓶山頂神社
展望所から室の内池方面を望む。左はじのアンテナが立っているのが女三瓶、右はじが孫三瓶。小さく見える水面が室の内池。
イヨフウロ?
子三瓶(手前)と孫三瓶
男三瓶から一度下り、子三瓶との間の鞍部(扇沢)から子三瓶を見上げる。荷物を置いたベンチのそばに熊鈴が落ちていた。そんなに汚れていないところをみると、つい最近落としたみたい。拾って自分のザックにつけ、子三瓶山頂を目指した。
スタートして約2時間30分で子三瓶山頂到着。
子三瓶からみた女三瓶。
子三瓶から見た孫三瓶。
子三瓶と孫三瓶の間の鞍部(風越)まで下り、子三瓶を振り返る。
風越から孫三瓶を見上げる。
スタート地点から約3時間30分で孫三瓶山頂に着いた。背後の山は男三瓶。
子三瓶(手前)と男三瓶。
スタートからおよそ4時間。大平山山頂に到着。大平山は他の山頂に比べて若干低い。
最後のピーク、女三瓶山を見上げる。女三瓶の山頂には放送用の電波塔が林立している。
大平山から眺める三瓶ファミリー。右から、女三瓶、男三瓶、子三瓶、孫三瓶。
スタートして約4時間40分、最後のピーク女三瓶山頂に到着。
山頂には電波塔が林立し、なんだか殺風景で潤いがないので一息ついたら早々に下山した。ここまでは登ったり下ったりを繰り返してきたが、この先は下る一方で傾斜も比較的緩やかなので、あせらずにゆっくり下った。
下山して、一息ついてまだ15時前だったので、二つ目の目的地である出雲大社へ向かった。出雲大社は今年60年に一度の大遷宮の年らしい。15年くらい前に一度来たことがあるがあまり印象に残っていないので、折角だから行ってみた。
クラシカルなデザインながら、緑色のポスト。楽天のユニフォームみたいだ。
ポストの上にこんなものが乗っていた。
出雲大社前の店のオブジェ
島根って47番目に有名なんだね。46番目はどこなんだろう?
出雲大社では丁度結婚式を終えたばかりの新郎新婦が記念写真を撮っていた。
本殿の大しめ縄。
駐車場から本殿まで約1kmぐらい歩いた。ほんとはもう少し時間をかけてゆっくり眺めたかったが、三瓶登山の後で歩きまわる気力もなく、家内安全のお札と独身の義妹のためにえんむすびのお守りを買って、早々に引き返した。
駐車場へ戻る途中に立ち寄った一畑電鉄の出雲大社駅に展示されている、「日本最古級の電車」。
駅に併設されているカフェでソフトクリームを買って食べた。濃厚で冷たくてとても癒された。癒されたところで次の目的地に向かった。
島根には15年ぐらい前にも来たことがあるが、その時についに見る機会が得られなかった、嫁ヶ島の夕日を眺めに行った。
嫁ヶ島には、姑にいじめられた嫁が湖で水死した際に水神が浮き上がらせたとするなどの悲しい伝説が残されている。夕日のスポットとしても有名で、夕日の時間帯になると続々と夕日見物の客が集まってくる。
中央の島が宍道湖唯一の島である嫁ヶ島。水平線あたりがちょっと曇っていて、空全体が綺麗に赤くならないのが残念だった。次に見られるのはいつになるだろうか?