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会津駒ヶ岳と思ったら一切経山だった件

今年の盆休み(8月14・15日)は会津駒ヶ岳に登ろう! と決まったのが、8月11日。12日に山頂近くの駒の小屋に電話すると空いていると言うので予約した。

 

8月14日

5時前に自宅を出発して桧枝岐村を目指した。10時過ぎにミニ尾瀬公園の駐車場に到着し、身支度を整えてキリンテ登山口へ向かった。

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キリンテ登山口を10時40分頃出発し、登り始めた。気温はあまり高くはなかったが、森の中だからか湿度が高く感じられた。

去年、安達太良山でも見つけたアサギマダラ。今年は間近に見ることができた。

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沢沿いの道を登り始めて15分位で、急な斜面をジグザグに登るつづら折りの道になった。最初は調子良く歩いていた妻のペースが落ち始め、立ち止まって休むことが多くなってきた。尾根沿いの傾斜の緩やかな道に出たら昼食にする予定だったが、2時間近く歩いたので、一休みして昼食にした。

20分位休んで再び登り始めたが、5分も歩かないうちに妻が「足が前にでない……」と言いだした。軽い熱中症なのか、早起きしたための疲れがでたのかわからないが、とにかくギブアップした。予定の行程の5分の1にも満たなかったため、自力で下山できるうちに引き返すことにした。

初めて見たソバナ

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ブナ林の中を下る

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なぜかこの花にだけ蝶が群がっていた。

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沢に下りて冷たい水で顔を洗った。

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1時間30分かかって登山口に着いてから、予約していた駒の小屋にキャンセルの電話を入れた。それからミニ尾瀬公園の駐車場まで戻って一休みした。

会津駒ヶ岳には登れなかったが、せっかく来たんだから桧枝岐温泉に泊まれないかと思って、何件かに電話したがどこも満員で泊まれなかった。仕方ないので日帰り温泉にだけ入って、郡山のビジネスホテルに泊まることにした。

郡山に向けて出発してすぐに、道路の左側をザックを背負って走っている人を発見した。特徴的なヘアスタイルに「あれ?」と思いながら横を通り過ぎると、なんとNHKの「グレートトラバース」で百名山一筆書きに挑戦中の田中陽希さんだった。近くの駐車場で話を伺ったら、前日に尾瀬ヶ原に泊まり、一日で燧ケ岳と会津駒ヶ岳を踏破して、宿に向かっている途中だった。途中体調を崩したせいで、当初の予定よりも一週間ほど遅れているとのこと。翌日は那須岳へ向かい、その後安達太良山磐梯山など東北の百名山を踏破予定ということでした。

仙台限定「ずんだもちー」の掛け声で記念写真を撮って頂いた。

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偶然の出会いの後は、宿泊する郡山に向けて改めて出発した。

 

8月15日

このまま仙台に帰ってはつまらないし、少々消化不良気味だったので浄土平に寄って一切経山へ登ることにした。郡山市内の天気はぐずついてパッとしなかったが、とりあえず浄土平まで行って様子を見ることにした。岳温泉を通過し、115号の土湯の道の駅を過ぎるまでは雨がぱらついて、ところによっては霧の中を走行したが、土湯トンネルを抜けると空は晴れ渡っていた。横向温泉を通過してスカイラインに入ると、時折眼下に雲海が見え隠れし、期待が膨らんできた。

浄土平に着くと少々風は強かったが晴れており、登山に問題のない天気だった。早速身支度を整えて、10時前に登り始めた。

登山道の途中から吾妻小富士を振り返ると、その背後に広がる雲海が目に入った。

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一面の緑が広がる酸ガ平。視線の先にも雲海が見える。

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尾根上の緩やかな斜面に出ると、隠れていた吾妻小富士が南東に再び見え始める。背後には雲海が広がっていた。

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南西には東吾妻山の西側に磐梯山が見えた。6月の山開きの時には、磐梯山の背後にまだ雪をかぶった燧ケ岳も見えたが、今回は残念ながら見えなかった。

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一切経山頂上から磐梯山を望む

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頂上付近からの眺め。一面の雲海。

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魔女の瞳と雲海のコラボ。

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風が強くて水面にはさざ波がたっている。

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雲海に浮かぶのは蔵王連峰

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天上の眺めを堪能した後は、山頂のケルンで風を避けながら昼食を摂った。

本日のやまめし。いつもならカップラーメンなのだが、素泊まりの山小屋で朝食用に準備していたパスタとミネストローネスープを食べた。お湯を入れてからの時間が少し短かったのか、やや硬かったがおいしかった。これからはこういうのもいいかな。

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昼食の片づけをしていると、ぱらぱらと雨粒を感じ始めた。西の方をみると灰色の雲が近づいてくる。鎌沼を巡って帰る予定だったが、本格的な雨になる前に下山した。

 

会津駒ヶ岳に登れなかったのは残念だったが、山は逃げないのでいつかまた挑戦したい。今回は田中陽希さんとの偶然の出会いと魔女の瞳と雲海のコラボに満足して帰って来た。