函館に行ってきました
11月22日~24日の三連休を利用して、妻の両親の金婚式のお祝いに、義妹を含めて5人で函館に旅行してきた。
新幹線と特急を乗り継いで22日の12時30分ごろ函館駅に降り立ち、予約していたレンタカーを受け取って、五稜郭を目指した。五稜郭公園そばの駐車場にレンタカーを置いて、「あじさい本店」でまずは腹ごしらえにラーメンを食べた。函館といえば塩ラーメンが定番だが、メニューに背脂入りの塩ラーメンというのを見つけたので食べてみた。あつあつで香ばしい香りが漂い、うまかった。函館は仙台に比べて相当寒いだろうと予想して厚着していったのだが、意外に暖かくて拍子抜け。ラーメンを食べていると逆に暑いくらいだった。
ラーメンを食べた後はいよいよ五稜郭タワーへ。五稜郭は幕末に建造された西洋式の稜堡式城郭で、タワーから見下ろすと美しい星形をしていた。日が傾き始めた頃で、五稜郭にタワーの影が落ちていた。
五稜郭タワーの展望台から下りてきて、五稜郭タワー2階のイタリアンジェラート店「MILKISSIMO」でジェラートブレイク。ハスカップ、マロン、レアチーズフレーバーのジェラートに舌鼓を打つ。
その後、土産物を物色して、宿泊先の湯の川温泉へ移動した。
夕飯前に温泉に入り移動の疲れを癒し、部屋での夕飯を食べた。ふたが付いているのは鍋と牛肉の陶板焼き。ちなみに幼少の頃に海でおぼれた時に蟹に助けられて以来、蟹は食べないと心に誓ったので、蟹は食べなかった。しかもこの蟹は足が一本もげており虐待された形跡が認められる。なんともいたいたしい。
23日は午前中は大沼公園まで足を伸ばし、午後は函館市内にもどり元町付近を散策後、ロープウェイで函館山に登り夜景を堪能した。
ホテルの部屋から見える朝日を浴びた函館山
8時30分頃に函館を出発し、約1時間で七飯町の大沼公園に着いた。
大沼公園の駐車場のナナカマドの実。葉っぱは既に落ちていた。
大沼の北側には駒ヶ岳がそびえている。雪を被った駒ヶ岳を期待していたので、少々残念だった。
作家や作詞家、写真家などとして活躍する新井満が大沼に購入した別荘で過ごしながら「千の風になって」を日本語訳し、作曲したことから、「千の風になって」発祥の地としてモニュメントが建立された。新井満本人の「大沼の景観を壊さないように」という希望で、写真のようは円盤状のモニュメントが作られたそうだ。
昨年、一人で訪れた時にはノルディックウォーキングで大沼を一周したが、今回は高齢の妻の両親もいることから、歩きまわらずに遊覧船で大沼の景色を楽しむことにした。
遊覧船に乗っている時は、大沼と小沼を広く周遊しているように思ったが、GPSの軌跡を見ると意外と狭い範囲をちょっと回って見ただけだった。それなりに面白かったけどね。
大沼名物「沼の家」の団子を5人でつついた後、函館市内へ移動。函館に戻ってから函館ローカルのハンバーガーチェーン「ラッキーピエロ」で昼食にする予定だったが、函館へ向かう途中で「ラッキーピエロ峠下総本店」を見つけ、急遽飛び込んだ。
人気No.1メニューは鶏の唐揚げを挟んだチャイニーズチキンバーガーらしいが、せっかくハンバーガーの店に入ったのだからとホワイトクリームとミートソースがトッピングされた「函館スノーバーガー」をオーダー。ポテトとイカリングもついてかなりのボリューム。ホワイトソースでまろやかな味わいでおいしかったが、個人的にはもっとスパイシーな味が好みなので、次回は別のものを食べてみたい。
函館市内に戻って、函館山ロープウェイそばの駐車場に車を置いて、元町教会群を散策した。
以前から気になっていたのだが、消火栓と言えば赤い色と相場決まっているが、函館市内の消火栓はなぜか黄色なのだ。函館大火(1934年)をきっかけにアメリカの防災対策を参考に黄色にしたそうで、夜や大雪でも目立ちやすいそうだ。
元町教会群の函館聖ヨハネ教会
函館ハリストス正教会
八幡坂
カトリック元町教会
伝統的建造物として保存されている和洋折衷の町家
東本願寺と二重間坂
元町界隈を散策後は、ロープウェイで函館山に登った。函館山から駒ヶ岳を望む。
函館山ロープウェイ
16時前から展望台の手摺の前に三脚を立てて陣取り、日が暮れるのを待っていた。
日暮れ前の元町教会群
夕日を浴びる五稜郭タワー
暮れ始めると共に、ぽつりぽつりと街灯が街灯やネオンが灯り始め、様相が一変した。
暮れ始めた函館市内
夜景に浮かぶ五稜郭タワー
寒さに震えながら撮影し、展望台が混雑し始めた17時頃にはロープウェイで函館山を下った。ロープウェイの山麓駅に下りると、乗車1時間待ちの長い行列ができていて、早めに登って正解だったと思った。
24日はホテルを8時過ぎに出発し、トラピスチヌ修道院に向かった。
朝早い時間なので、観光客が少なくて静かだろうと予想していたのだが、修道院に着いたら数台の観光バスが既にとまっていた。外見では良く分からないが台湾か中国からのツアー客が大挙して押しかけ、静寂さのかけらもなかった。「静かに見学してください」との張り紙も日本語が読めない彼らには効果がなく、そこらじゅうで「いー、ある、さん、すー」の掛け声が飛び交い、「やんこやんこ」(山形の方言らしい)していた。
20分後、厳かな雰囲気とは無縁の修道院を後にして、赤レンガ倉庫街へ向かった。
およそ1時間、倉庫街をぶらぶらと見て歩いた。
倉庫街から函館山を見上げる。
路駐している車が多くて、折角の街並みもやや魅力減。
11時30分に函館駅でレンタカーを返却して、それから朝市でお土産を買った。朝市を何度も行ったり来たりしたあと、海鮮丼の店に入り、函館での最後の食事を摂った。うにの甘さといくらの塩加減が丁度良くておいしかった。
14時過ぎのスーパー白鳥に乗って、函館をあとにした。二泊三日の駆け足だったが楽しい旅だった。函館まで新幹線が開通したら、また行きたい。