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木婚旅行~屋久島に行ってきました~(3)

5月2日。いよいよ縦走初日である。

午前3時半に起床して身支度を整え、4時に宿が用意した朝食と昼食の弁当を受け取り、4時20分に迎えに来たバスに乗り込み淀川登山口へ向けて出発した。

宿から淀川(よどごう)登山口まではおよそ1時間。出発するときにはまだ夜が明けいなかったが、登山口に着くころにはすっかり明るくなっていた。

最初にバスの中で朝食の弁当を食べて、トイレ等の身支度を済ませ、準備運動をして6時過ぎに歩き出した。

縦走ルートは以下の通り。白いトラックが一日目、黄色いトラックが二日目である。二日目の最初と最後にトラックが乱れている。最初の部分は衛星を捕捉する前に歩きだしたせいかもしれない。最後の部分が乱れているのは原因はよくわからない。

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淀川登山口 6時過ぎに出発した。

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歩き始めて10分くらいのところの杉。屋久島では樹齢1000年を過ぎないと屋久杉とは言わない。1000年未満の杉は「ブラマヨという」とガイドの説明。その心は?「小杉」だそうです。

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屋久島では登山道を歩道と呼ぶ。

歩道沿いの苔

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イタチゴケ 触ると猫の毛のような感触

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ヒノキゴケ

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???

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歩きだして一時間ぐらいで、淀川小屋に着いたので、小休止。

淀川小屋周辺の杉

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高い枝にも苔が生えているのは、風で飛んだ胞子が枝に付着して成長したからだそうだ。

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淀川の流れ

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杉の幹にできた大きな瘤は泡瘤と呼ばれ、高級な工芸品の材料として珍重されている。このサイズのものを持って行くと、ん十万からん百万らしい。

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苔に種が落ちて発芽し、成長するのを着生というらしい。寄生とは違うシステム。

 

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スタートして約3時間で小花乃江河(こはなのえごう)を通過。

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さらに10分程度で花乃江河(はなのえごう)に着いて小休止。花乃江河は日本最南端の高層湿原らしい。ガスがかかってやや幻想的な雰囲気。本格的な雨には降られなかったが、ザックカバーをかけて、カッパを着て歩いた。

一品宝珠大権現(いっぽんほうじゅだいごんげん)の祠。本尊は宮之浦の益救(やく)神社にあるらしい。

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花乃江河から投石平に至る歩道沿いのツバキ

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花乃江河から約1時間で投石平に着いて小休止。

投石平から黒味岳を見上げる。ガスも一時的に晴れて黒味岳の頂上がはっきり見えた。

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投石平を出て、投石岳の山腹付近の歩道で後を振り返ると斜面にツバキが咲いていた。

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そのちょっと先にヤクジカ出現。屋久島にはヤクジカの天敵がいなくて、人口よりもヤクジカの数が多いらしい。人がそばにいても逃げようとしない。

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安房岳の山腹を通過し、翁岳の山腹付近の開けた場所で12時を過ぎていたので昼食を食べた。

翁岳から栗生岳に至る歩道で、ふと振り返ると尾根に卵のような岩が乗っていた。

 

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淀川登山口を出発してからおよそ8時間、14時過ぎにようやく九州最高峰の宮之浦岳山頂に到着した。

 

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天候はあまり良くない。九州で二番目に高い永田岳も霧に包まれてはっきり見えなかった。

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ツアー参加者と添乗員2名で記念撮影。この後、添乗員のサプライズで入籍したばかりの二人を中心にして、「祝!結婚おめでとう」のカードを持ってもう一度パチリ!

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これから今夜の宿泊地、新高塚小屋を目指して気分もあらたに再出発!

平石付近から宮之浦岳を望む

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新高塚小屋まであと少し。結局、ガスは晴れないまま。

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淀川登山口を出発して約11時間、17時過ぎにようやく新高塚小屋に到着した。屋久島には有人の山小屋はなく、あるのは無人の避難小屋。小屋の中に寝られるかどうかは早い者勝ちだ。山小屋がいっぱいで入れない時は小屋の周辺でテントを張って寝ることになる。

前日の夕食の時に、縦走2日目は下りがメインで足に負担がかかるので、翌日に疲れを残さないために1日目はあえてスローペースで歩くことにしている。その結果として、山小屋にはおそらくは入れないのでテント泊になるだろうと説明された。

実際に新高塚小屋に着いて見ると、小屋の中は4・5人分のスペースしかあいてなかった。参加者のうち一人とガイドさん二人が小屋で寝ることになり、他のメンバーはテントで寝ることになった。

ガイドさんを中心にテントを張った後は、夕食の準備。アルファ米のご飯とフリーズドライのカレーだったが、これが意外にもおいしかった。

そして、夕食の後でまたまたサプライズ。新婚の二人にスパークリングワインがプレゼントされた。そしてファーストバイトは行動食として持って行ったビスコ。小さいので二つ同時に旦那さんの口に放り込んだ。

食事の後は、各自身の回りを整理して、翌日に備えて9時前には寝袋に潜り込んだ。

 

つづく