ミニ白神に行ってきました
6月9日の日曜日、出張先で作業が休みだったので、どこかに行こうと思った。丁度泊まっているのは白神山地の御膝元の鰺ヶ沢町なので、白神山地周辺で車がなくてもいける所を探したら見つかったのがミニ白神だ。
ミニ白神に行くことに決めたものの、何しろ交通の便が悪い。鰺ヶ沢駅前から直通バスが出ているものの、行きは11:55発で12:25分着、帰りは14:55発で15:25着の一往復だけ。仕方ないのでまずは9時前に鰺ヶ沢駅まで五能線で行き、ミニ白神行きのバスの切符を買った。往復のバス代にミニ白神の入山料500円を含むパック料金で1800円だった。
切符を買ってから、バスの出発まで3時間近くあったので、ぶらぶらと付近を散策した。最初に行った日本海拠点館はいったい何をするところかわからなかった。時間が早かったせいか、1階はなにもやっていなくて、2階は図書館だった。早々に拠点館を後にし、砂浜のあるはまなす公園を通り、海の駅わんどにたどり着いた。
海の駅わんどは地元で採れた海産物や土産物などを売っている。また2階は鰺ヶ沢町出身の舞の海にちなんだ鰺ヶ沢相撲館舞の海ふるさと桟敷として化粧まわしや賞状などを展示しており、無料で観覧できる。
鰺ヶ沢名物焼きいかも売っている。看板には「いか焼き」と「たい焼き」。言葉は似ているけど、だいぶ違う。
いかすみソフト。生臭くなく普通のソフト。イカ墨の味がしたかどうかは微妙。
名物のイカ焼きを食べ、鰺ヶ沢駅前まで戻り、ミニ白神行のバスに乗った。
ミニ白神は白神山地の一部ではあるが、世界遺産登録地域からは外れている地域である。しかし、藩政時代の水田の水源地を守るため禁伐林として保護されてきたため、世界遺産地域と同様の森林景観を保っているらしい。要するにミニ白神は、世界遺産地域に行かなくても世界遺産の雰囲気を味わえる、コンビニエントなブナ林なのである。
総合案内休憩所「くろもり館」で入山手続きをして、入山許可証を受け取る。貰ってきたかったけど、帰りに返却しました。
歩いたコースは以下の通り。距離はおよそ3.3㎞でした。
カタクリの実って、こんな形だって知らなかった。
聴診器が置いてあり、「ブナの木が水を吸い上げる音が聞こえるかも!」と書いてあった。
期待しながら聴診器をブナの木に当てて聞いてみた。
結局、聞こえた様な気もするし、聞こえなかった気もする。くろもり館に戻って常駐しているガイドに聞いてみたら、「聞こえません。」だって。だったら置くなよ!
こんな看板もありました。
チゴユリ
歩道は、地面に材木を並べた簡易的な木道だけど、雨が降ったらぬかるみそう。一部にはこんなウッドデッキ調の木道もある。NWのコースとしてはやや短いかもしれないけど、ゆっくりブナ林を散策するつもりならOKでは?NWをするつもりなら、木道の保護のためにアスファルトパッドは着けたままの方がいいかも。
コゲラなどの小型のキツツキが開けた穴らしい。
一周してくろもり館に戻り、一息ついた。暇を持て余していたガイドが寄ってきて話しかけてきたので、写真を撮った花の名前などを聞いたけど、ほとんど忘れてしまった。自宅に戻ったら図鑑で調べよう。
天気もいまいちで、不便な点も多かったけど、ブナ林の散策は楽しめた。世界遺産地域の雰囲気を楽しめたのかどうかは、いつか世界遺産地域に行って確かめるしかない。